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プロティノス

(紀元205年~紀元270年)

エジプト出身の哲学者であり、新プラトン主義(ネオプラトニズム)の創始者と言われています。

プロティノスの思想は、プラトンのイデア論を受け継ぎながらもその二元論を克服しようとしたものです。

この時代は、さまざまな神秘主義思想が唱えられていた時代でもあります。

プロティノスが唱えた神秘思想に流出説というものがあります。

万物(霊魂、物質)は、「完全なる一者(ト・ヘン)」(無限の存在=善のイデア)から段階を経て流出し生み出されたとする思想です。

「完全なる一者」は、有限の存在である万物とは別の存在であり、それ自身は流出によって何ら変化・増減することはないとされます。

この「完全なる一者」を語りえないものとして、「神」と同一視しました。

高次で純粋な世界より、低次で物質的な混濁に満ちた世界へと流出は進み、最終的にこの世界が形成されたとしています。

この流出過程を逆に遡ることができれば、純粋で精神的な高次世界へと帰還していけるとプロティノスは考えました。

カバラの生命の樹(セフィロト)に大きな影響を与えたと言えそうです。

→カバラについて